National マンガン乾電池 GENERAL
PURPOSE
松下電池工業株式会社 Matsushita Electric
Industrial Co., Ltd. FM-5(H) 3V 水銀0使用 Made in Japan 製造<04-99>
主に玄関チャイム等に使われている組立電池です。かつてのナショナルFM-5は青マンガンであるHYPERを名乗っていたみたいですが、この電池はGENERAL
PURPOSEとなっています。ナショナルFM-5はFM-3や写真用高電圧積層電池と共に2008年に生産終了になったみたいです。他社ではFUJITSUが2000年代初期に生産終了しています。ナショナルも自社製品で未だにこの電池を使用するチャイムが販売されているにも関わらず代替品指定が無いというのはまずいと思ったのか三菱電機のものを代替品として指定しています。三菱電機は現在でもFM-3とFM-5を販売しており、先日のロゴ変更の際には電池のロゴも変更されていました。
これで現在FM-5を販売しているのは三菱電機と(カタログに載っているので販売されているのなら)YUASAということになりました。セルが巨大で結構な電流が流せるので実験用としても最適なようです。
maxell 乾電池 超高性能 通信機用
呼鈴用 電話器用 燈火用
DRY BATTERY HIGHEST QUALITY FOR TELEPHONE, SIGNAL &
ELECTORONIC EQUIPMENTS
日立マクセル株式会社 Hitachi
Maxell, Ltd. 平三 1.5V FM-3 MADE IN JAPAN 製造<94-03>
こちらは日立マクセルのmaxellブランドなFM-3乾電池です。上記のFM-5はセルを直列つなぎして3Vにしていますが、こちらのFM-3は並列つなぎにして電圧は1.5Vながらも容量が二倍となっています。ナショナル製はかなり古いFM(平)シリーズでも設置年月を記入する欄があったりと親切なのですがマクセルのものにはありません。水銀0使用の表記がないですが水銀は使用されているのでしょうか。
ナショナルと同じ片面日本語表記で片面が英語表記という形式をとっています。英語表記の方がFM-3となっており日本語表記の面では平三と記載されていました。
こちらは容量に優れているのでさらに実験用に向いています。
ナショナルマロリー 水銀電池
ナショナルマロリー電池株式会社 H-2N 2.6V JAPAN 052
旧品番:KM-2N MALLORY:TR-162R \250
(セル刻印) NATIONAL MARROLY H-N JAPAN 1 PAT.242718
まだ松下電器産業とアメリカのマロリーが提携していたころのナショナルマロリー水銀電池です。マイクロ水銀電池の用途といえばまずカメラの電子ユニットやかつての測定機器などが思いつくのですがこの水銀電池については調べても使用用途が全く分からないという謎の電池になります。ナショナルは水銀電池とアルカリ電池の技術を欲してマロリーと提携したとのことで実際にナショナルマロリーとして主に展開されていた電池はごく初期のアルカリ乾電池と水銀電池くらいです。
東芝水銀電池 MERCURY
BATTERY
HS-3D - 3.9V
(セル刻印) toshiba HS-D U.PAT.715187
こちらも使用用途不明の東芝積層水銀電池になります。あの特徴的なギザギザマークが無いほか製造会社名の表記なし、原産国やロット番号らしきものなしとなんだかバルク感あふれる雰囲気ですが昔のマイクロ電池は大抵こんなものでしょう。
Panasonic リチウム乾電池
パナソニック株式会社 FR6HJ 公称電圧 単3形 1.5V (初期電圧
1.8V) 充電禁止 混用禁止 シンガポール製
推奨:(06-2029)
初代デザインから切り替わった後のパナソニック
リチウム乾電池となります。今まではCR-V3と同じデザインを採用していたのがアルカリ乾電池やニッケル水素電池に用いられるグローバルデザインのリチウム乾電池オリジナルものと変更されています。原産国がアメリカからシンガポールになったり、使用推奨期限が延長されたりとデザイン以外の変更点も見られるのです。
Energizer ULTImate
LITHIUM
Made in Singapore for
Energizer Holdings, Inc. AA PILE LITHIUM
製造:<02-12> 推奨:(03-2026)
初期のエナジャイザー(エバレディ)の単3形リチウム乾電池の展開は代理店である富士フイルムに任せていて自社ブランドでのリチウム乾電池は展開していませんでしたが、富士フイルムの乾電池事業撤退によって自社ブランドでも出し始めたのがこのアルトメットリチウムなどです。一時期はエナジャイザーのみがこの1.5Vリチウム乾電池を扱っていましたが、現在ではパナソニックも販売に参入したので入手は簡単になっていたりします。
FUJIFILM Eneriger Lithium
富士写真フイルム株式会社 単3リチウム FR6/1.5V Made in
U.S.A.
推奨:(05-2005)
かつて販売されていた富士フイルムの単3リチウム乾電池になります。当時に1.5Vリチウム乾電池を販売していたのはエナジャイザーと提携していた富士フイルムのみであり、用途が限定的すぎて他はほとんどアルカリ乾電池なニッケル乾電池とは違い寒さにかなり強い、軽量で長期保存可能などといった優れた性能を持っていたリチウム乾電池はニッケル乾電池とは違って長く売れてたようです。このデザインは初代デザインの後期型ですがこの後マイナーチェンジされていって富士フイルムが撤退したあともエナジャイザーによる自社製品の販売がエナジャイザー子会社であるシックより継続されます。
TOSHIBA GigaEnergy
東芝電池株式会社 ニッケル乾電池 ZR6(H)/1.5V 水銀0(ゼロ)使用 充電禁止 単3形
<デジタルカメラ専用> MADE
IN JAPAN
推奨:(01-2007)
かつてデジタルカメラ用として販売されていたニッケル系マンガン乾電池の1つである東芝ギガエナジーです。ニッケル乾電池については松下電器産業、東芝、ソニー、FDKなどと参入したメーカーは少なくなかったのですが、如何せんデジタルカメラ用と限定的すぎる用途や高級アルカリ乾電池への移行、富士フイルムのリチウム乾電池などマイナス面が重なって結局最後まで元気に残ったのはパナソニック
オキシライド乾電池くらいでした。オキシライド乾電池についても異常高電圧による機器の破損、液漏れなど問題が相次いで高級アルカリ乾電池であるエボルタが引き継ぐ形で引退していったので現存するニッケル乾電池の商品は存在しません。
FUJITSU GigaEnergy
FDK株式会社 ニッケル乾電池 単3形 ZR6/1.5V 水銀0(ゼロ)使用 MADE IN JAPAN
推奨:(11-2006)
こちらは富士通版のニッケル乾電池であるギガエナジーですが何故か東芝電池の物とまったくブランドが同じとなっています。無意識で被るような名称ではないのでOEM元か何かで同じ名前になったのか何か関係があったのか分かりません。
デザインも東芝の物と同じようなものですが大きく充電禁止の文字が無いという点は異なっています。