CR-V3
主に単3形電池仕様デジタルカメラの対応する機種で長寿命版電池として利用されている組立リチウム電池の1つです。この電池が特殊なのが市販されている電池で唯一?な並列に組まれた電池であり、リチウム電池(3V)が2本組まれていますが電圧は3Vとなっており並列の分だけ容量は多いです。
現在では単3形電池仕様なデジタルカメラが最廉価クラスのもののみになってしまったこと、そしてその廉価デジカメも非対応の機種がほとんどで使用機器が少なくなっている電池です。その特殊性故か販売メーカーは少なかったりします。
画像のようにCR-V3と単3形電池では高さがほぼ同じで幅も単3形電池2個分となっています。
その為、対応デジタルカメラなどでは単3形電池2本の代わりとして使うことができます(しかも容量は大容量ニッケル水素電池などよりも遥かに大きい)
Panasonic CR-V3 3V
Lithium 1CP3252
Matsushita Electric
Industrial Co., Ltd. Osaka 570-8511, Japan Made in Japan 1CP3252 765
恐らく最もよく見かけるであろうなパナソニックのCR-V3電池です。といっても同じリチウム電池でもCR123Aなどはスパーのちょっとした電池売場でも見かけることは多いのですがCR-V3はスーパーなどでは中々見かけません。
国内有名メーカーで現在CR-V3を販売しているのはパナソニック、日立マクセル(過去にはオリンパス光学、三洋電機、富士フイルムなど)と非常に限られています。海外ではDURACELLなど割とメーカーは多いみたいですね。
この銀色に青色の文字と四角というデザインは後に発売となるPanasonic 1.5Vリチウム乾電池シリーズとしても採用されています(上記画像参照)
SANYO CR-V3
Lithium
SANYO Electric Co., Ltd. Made in
Japan リチウム電池 3V DGB 公称容量:3300mAh
三洋電機がSANYOブランドで販売していたリチウム電池シリーズのCR-V3となります。他のリチウム電池ではカメラがフラッシュを発光しているイラストだったのですが、CR-V3ではなぜかフラッシュは使っていません。単3機はどうしても電池食いが激しいからでしょうか。
パッケージの巻き方や固有記号など上記のパナソニックCR-V3とは全く異なっており、恐らく自社製と思われますが」リチウム電池の場合は使用推奨期限すらわからないのでほぼ謎です。
パナソニックCR-V3の固有記号は数字三ケタですが三洋電機のはアルファベット3文字という明らかな違いがあります。
FUJIFILM LITHIUM CR-V3 リチウム電池 3V
富士フイルム イメージング株式会社 FUJIFILM IMAGING CO., LTD.
Made in Japan 682
富士フイルムの旧ロゴな古いデザインのCR-V3電池です。といっても会社名が「富士フイルム
イメージング」ということでかなり後期の物というのは分かるかと思いますが…
富士フイルムは後述するオリンパス光学のように自社デジカメ用の純正商品としてではなく、普通に電池事業として各メーカーデジカメに使ってもらうように販売していたような形跡があります。デザインはかなり熟成しており、金と白、緑というフジフイルムカラーはそのままにごちゃごちゃした感はほぼ一掃されました。
電池は数字三ケタの固有記号、パッケージの巻き方からパナソニック製ではないのでしょうか。
FUJIFILM LTHIUM CR-V3 リチウム電池 3V
富士フイルム イメージング株式会社 FUJIFILM IMAGING CO.,
LTD. Made in Japan 784
上記の旧ロゴCR-V3が後期の新ロゴ(現行)となったものです。上で既に書いてしまった通りこの電池はロゴが新しくなったのみで他に変更点はありません。
新ロゴが好みという方が居れば、旧ロゴが良いという方も居るみたいです。化学薬品やデジタルカメラなど高度な科学技術系では新ロゴがふさわしいような。
印刷業などでもFUJIFILMのロゴはかなり見かけます。
OLYMPUS CAMEDIA 3V
LITHIUM BATTERY LB-01 CR-V3
OLYMPUS OPTICAL
CO., LTD MADE IN JAPAN LB-01 3V 271
ご存じ光学機器メーカーであるオリンパスのCR-V3電池です。電池には同社のデジタルカメラのブランドであったCAMEDIAというのが付けられている通り自社のデジタル向けへの販売だったことが分かります。オリンパスは電池事業には参入しておらず、この電池も純正品扱いのような感じでひっそりと並べられていました。ユーザーも値段が他社とあまり変わらないことから純正品が良いと結構キャメディアCR-V3を購入していたみたいです。
時は流れCAMEDIA(DIGITAL μ
)、FEなどのシリーズは消えスタイラスになってしまいましたが、かつては20万円近い高級一眼タイプのデジタルカメラから3万程度のエントリーデジカメまでCAMEDIAだったのです。
Panasonic CR-V6P 6V
Lithium
Matsushita Electric Industrial Co.,
Ltd. Made in Japan 2CP3152 (6V) 032
CR-V6P??6V??となるかもしれませんが、この電池は松下電器産業が一時期販売していたCR-V3に似た同じく組リチウム電池です。同じ組立といってもこちらは直列に組まれており電圧が6Vとなっています。
松下電器産業はこの電池を新たに規格化しようとしたのか開発したみたいですが、結局他社で賛同して自社製品に使用したのはカシオ計算機のみでそれもデジタルカメラ1機種(しかも純正電池の予備的な扱い)、自社でも携帯電話充電機のどこでもトークBQ-380等のみという悲惨な事になってしまいました。
CR-V3では端子が○になっているのに対し、CR-V6Pでは四角となっているので互換性もありません。それにしてもアマゾンでしかもアマゾン直販のどこでもトークがまだ購入できるとは驚きました。
ちなみにこの電池はリチウム電池なのに液漏れしているという状態です。